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シン・シティ / SIN CITY
映画「シン・シティ」観たり。
デボン青木演じる皆殺しのデボチカ、ミホがハラショーに冷酷でステキ。
ナチュラルボーンに惨劇を繰り広げる登場シーンは我が魂を震わす
至高の瞬間。
生まれる時代を間違えた男。
誰かの顔面めがけて斧を叩きつけるような、古代の戦場が似合う男。
鋼鉄の顔面に誇り高きハート、マーヴ(ミッキー・ローク)を表す言葉だけど
それを体現するかのようにマーヴは象徴的と思える特徴を備える。
戦いを前にして、傷だらけの顔に継ぎ接ぎの絆創膏。
これはまるで形を変えたネイティブ・アメリカンの
ウォー・ペイントだ。
さらにマーヴは手斧で武装する。トマホークのように。
そのメンタリティはサムライ的というよりも、戦って死ぬ事を恐れない
ネイティブ・アメリカン戦士のそれに近いんじゃないかと思う。
最愛の女の魂に懸けて罪人街を疾駆する、現代に蘇った
ジェロニモですよ。
そして、そんなストーリーを描くフランク・ミラーだって
そういう時代錯誤とも言えるウォリアーズ・コードにシンパシーを抱く
人間に違いない。
「生まれた時代を間違えた男」マーヴは
他ならぬ原作者フランク・ミラー自身のことだろうと思う。
ジャッキー・ボーイ(ベニチオ・デル・トロ)のエピソードは
コメディに見えた。事実面白かったし。
とりあえずいろんなモノが刺さりすぎというか。ははは。
というわけで映画「シン・シティ」からマーヴ。
Painter 9.1 スクラッチボードツール。
Ray
Ray、といえばハリーハウゼン。ガイコツといえば「アルゴ探検隊」。
というわけで、DVD「RAY HARRYHAUSEN the early years collection」
観たり。

米盤ながらマルチリージョン、日本語字幕つき。二枚組。
ところどころ意味不明な日本語文なのはしゃーない。
ワタクシの視聴環境のせいなのか、「カメとウサギ」の
オーディオコメンタリだけ字幕が表示されへん。おろろん。
DVDに収録れてるコンテンツで、ハリーハウゼン誕生日祝辞映像に
特撮界の錚々たる顔ぶれが揃っててブライミー。
スタン・ウィンストンとかリック・ベイカーとかフィル・ティペットとか。
ハリーハウゼンの影響力の幅広さが伺えようというもの。
ジ・アーリーイヤーズと銘打ってあるだけに、初期のおとぎ話とかを
中心に収録。
ジム・ヘンソンの「ストーリーテラー」のように童話のデキを
楽しむというよりは、コレクター向けなブツと言えましょうか。
テスト映像も入ってるしな。
ちなみに「アルゴ探検隊」や「タイタンの戦い」も当然いいけど
ワタクシはやっぱ「シンドバッド 黄金の航海」が一番スキかな。
シンドバッドっつったって、ワタクシのシンパシーは
魂を削って悪鬼を使役する悪魔王子クーラの方なんだけど。破滅の美学。
シンドバッド御一行様に立ちはだかるカーリー神が圧倒的でカッコいい。
ある意味八面六臂の大活躍。
Painter 9.1 スクラッチボードツール。
幾久しくご健勝であられますように。
アンタッチャブルの続編
映画「アンタッチャブル」に続編のウワサがあるそうな。
アンタッチャブルはなんつっても音楽がええ。
劇場では70mmのシネラマでリッチでゴージャスな画面だった。
どす黒い流血のパノラマは今もソウルに焼き付いております。
バツグンの殺傷能力を誇るスイングを披露するデ・ニーロカポネが
ブリリアンツ。
いまさら感がストロングな続編をデ・パルマが監督するのはまあイイとして。
若き日のカポネがいかに暗黒街でのし上がってくかを描くプリクェルになる
予定、というそのストーリー。
それ要するに「スカーフェイス」やん ? うーむむ。
ぜんぜん関係ないラクガキ。Painter 9.1 スクラッチボードツール。
SIN CITY真似絵
そういうワケでさっそく映画「シン・シティ」の
モノクロ・ポスターアートを真似して描いたり。
スクラッチボードツール、フラット消しゴム、エアブラシ。
いちおうジェシカ・アルバのつもりで。
原作者フランク・ミラーは劇中でデボン青木演じるポン刀ビッチが
フェイバリッツのようだ。→ウェイン町山氏のblog内
"2005-03-29 フランク・ミラーに会った" の記事参照。
ほかにも「シン・シティ」関連記事アリ。
考えてみりゃ、ジェシカ・アルバもデボン青木もホッペがむっちり型だ。
ブリタニー・マーフィもまあふっくらホッペといえなくもない。
ロザリオ・ドーソンは論外だけど。ははは。
フランク・ミラー。ホホフェチなんだろうか ?
うーむむ、ラヴ・アンド・ピーチ。
パッション
メル・ギブソンのジーザス受難映画「パッション」観たり。
劇中に出てくるサタンがゴスぽくてカッコいい。聖母マリア役の女優さんが
キレイ。
ハナシはあってないようなゴアな拷問絵巻かと。
アメリカで信者のおばあさんが卒倒・絶命したらしいのも、むべなるかな。
ボッシュの絵画「十字架を担うキリスト」を動画にしたような
醜悪な人々がようけ出てくる。やや奇形的というか。
分かりやすく言うと「キャノンボール」である意味アナリストというか
肛門科医師だったジャック・イーラムみたいなカンジなり。
いちばんビビったのは、ローマ帝国の刑吏っつーのか、そいつらが全員
なんとオシャレな"彬巻き"で統一してたこと。
彬巻きの起源は、じつは古代ローマ帝国だったのダッ!
ジーザスの連想でギャヴィン・ブライアーズwithトム・ウェイツ
「イエスの血は決して私を見捨てたことはない」

とあるフィルムのカットされた部分にたまたま収録されとった、どっかの
じいさんが口ずさんだ「Jesus' blood never failed me yet」という
宗教歌の一節をサンプリング、ひたすら繰り返されるそれのループに
トム・ウェイツの歌とオーケストレーションが次第にからんで
渾然一体と高まる実験的な音楽。
今回の絵はPainterクラシック+マウス(冒頭のサムネイルクリックで拡大 ↑)
こういう太い線でざっくり描くのもイイな。